創刊号 vol.01

エリー my Art

このたびアートをご紹介するページを担当することになりました、大宮エリーです。どうぞよろしくお願いします。ぺこり。まずお断りしておきますが、私はアートに造詣が深くもありません。ごめんなさい。ただ、アートに救われたりするんですね。お部屋にお花を飾るような、日々の暮らしに、アートがもたらしてくれる豊かさ。そこにリスペクトと感謝を込めて、みなさん、こんなのあったよ、と立ち話みたいにお話できたらなと。というわけで今回は、明治工芸の粋、という、しっぶ~い展示についてです。まず、この展示で村田さんというかたが、コレクションを披露してくれるわけなんですが、その中で注目なのが香炉。

ご存知ですか? 私は、京都を訪れたときにたまたま骨董屋さんに迷い込みまして、そこで出会いました。香炉とはずばり、部屋のフレグランスです。一見、小さな美術品なのですが、ぱこっと上の部分が持ち上がり、中に火の粉のついた灰を敷き、その上に香木という香りのする木、もしくは、練り香という、薄い板みたいになったお香を置く。蓋をして部屋の片隅に、それとな~く置いておくと、客人は、あら? なにやら香しき居心地のいい部屋だなぁ、と思う。ちょっと奥ゆかしい温泉旅館などに行くと、そこはかとなくいい匂いだなぁと思うことはないですか? 探してみてください。きっと可愛い骨董が廊下の隅に飾ってあると思います。それが、香炉でございます。それを知って、いいなぁと思ったのです。生活が美しくなる気がして。客人をさりげなくおもてなしする心。ほら! お・も・て・な・し! です。興味でましたか?

村田さんが一押しにしているのが、瓦の上に鳩がとまっていて、よく見ると、瓦のくぼみに身を潜めている蜘蛛(見つかってまっせ!)を、めちゃくちゃ狙ってる、という一品でございます。確かにね、蜘蛛のびびりかた、息を飲むくらい。私、思わず息を止めてしまいました。他にも、めちゃくちゃ細かい技が炸裂した美術品が沢山展示されるのです。うわぁ~。すご~。うへ~。とたまげながら楽しむと、おそらく美術館を出たときに、なんだか清々しい気持ちになること請け合いです。どうぞ、足を運んでみてくださいね!

大宮エリー

1975年大阪生まれ。東京大学薬学部卒業後、広告会社・電通に入社。2006年に独立。
映画『海でのはなし。』で映画監督デビュー。

[公式サイト]http://www.ellie-office.com/ [公式ツイッター]https://twitter.com/tsubu_ellie

[大宮エリー事務所 facebook]https://www.facebook.com/omiyaellie

【金工】正阿弥勝義
《古瓦鳩香炉》
清水三年坂美術館蔵

特別展「超絶技巧! 明治工芸の粋」村田コレクション一挙公開 2014.4.19sat-7.13sun
場所

三井記念美術館
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1三井本館7F
月曜日休館ただし4月28日(月)5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館

MAP
入場料
一般 1,300円/大学・高校生 800円/中学生以下無料
URL
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
井浦新氏×山下裕二氏トークイベント開催

「日本美術応援団 明治工芸を応援する!」

今春応援団員となった井浦新氏(俳優、クリエーター)が、本展監修者で団長の山下裕二教授(明治学院大学教授)と、明治工芸を応援します。

  • 日時/5月10日(土)14:30~16:00
  • 会場/野村コンファレンスプラザ日本橋・6F大ホール
  • 定員/300名
  • 参加費/2,000円(無料観覧券1枚付き)
  • 申し込み/三井記念美術館ウェブサイトをご覧ください。
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