2014年11月号 Vol.05

エリー my Art

絵をみる時間で、心を満たそう。

美術館にいくと意外とたくさんのかたが絵を観に来ていてごった返してびっくりする。こ、こんなにみんな絵が好きなの?!と。競馬場にいそうなおっちゃんとかも、絵に近づいたり遠ざかったりして、鑑賞していたりする。絵を見るのも好きだけれど、絵を見る人を見るのも好き。とても豊かな気持ちになる。パリのシャンゼリーゼ通りをゆく人を見るような、そんな気持ちになる。絵を見る人を見るとき。絵ってなんなんだろう。

友人であるロックミュージシャンから電話があった。「なんかいろいろうまくいかない。どうしたらいいかな?」そのとき私はこう答えた。「絵とか観に行っちゃえば?」そのあとすぐに美術館に行ったそうな。そして何か、ふっきれたそうな。

絵を見ると、たぶんだけれど、なんか色んなことに気づくんだと思う。客観的にその世界を見るから。近づいたり遠ざかったりして。世の中を、そのように眺められたりするし、ある画家の美しい景色に、そうか、こういう美しい世界に自分は住んでいるんだなぁと思えたり、画家の描く女性の物憂げな表情に、今の自分を重ねたり、今の自分に気づいたり、いつかの自分に気づいたり。ある画家の激しく描きなぐった絵に何か胸を強く叩かれたり、そのせいで何か熱いものがこみ上げてしまったり。

最近必要に迫られて絵を描くのだが友人がこういった。「絵が一番才能あるかも」。なんでこういったのか分からないが、絵が一番、自分の内面が出る気がした。

絵って、なんだろうね。生きるって日々を描くことだからかな。

大宮エリー

最新刊「なんとか生きてますッ」(毎日新聞社)好評発売中!12月13日(土)天王洲 銀河劇場にて、 朗読と音楽のセッションイベント「物語の生まれる場所 at 銀河劇場」開催

[公式サイト]http://www.ellie-office.com/

ブリヂストン美術館

モネ、ルノワール、セザンヌなどの印象派と20世紀絵画を中心とする、西洋の近・現代美術、および明治以降の日本の洋画を収蔵し、幅広い展示を行っています。

  • 場所
  • 中央区京橋1-10-1MAP
  • 入場時間
  • 10:00~18:00 (1月2日を除く金曜日は20:00まで)
  • 休館日
  • 月曜日、12月26日(金)~2015年1月1日(木・祝)
    ※月曜日が祝日の場合は開館
    ※休館日は展覧会によって異なる場合があります
  • 入場料
  • 800円
  • 問い合わせ
  • ハローダイヤル ☎ 03-5777-8600
  • ← クロード・モネ《睡蓮の池》1907年 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

ウィレム・デ・クーニング展

抽象表現主義を先導した画家の一人デ・クーニング。
1960年代の女性像を中心とした作品群をご堪能ください。

2015.1.12mon まで

  • 入場料
  • 一般800円 シニア600円 大学・高校生500円
    中学生以下無料
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ニホンバシーモ 2014年9月号 vol.04